
勝てる・使えるFX手法を紹介している。前回に引き続きMA(移動平均線)がテーマ。
MAについて解説をするが、それだけではトレードで勝てない。
インジケータは値動き(ローソクの集合)に追従するものなので、トレーダーは値動きの意味を考えながらトレードする必要がある。
お手軽に200MAだけ見てトレード、なんてものは専業トレーダーレベルではない。
今回はより深い内容に入る。
FX王道手法?
前回は200MAタッチのときの「お手軽・簡単エントリーパターン」について学んだ。
それも立派な手法。
しかし、「王道」をやってこその専業トレーダーレベル。
王道というのは例えば
1時間足で上昇トレンドがあったとき、分足で買い・買い・買いをしまくると爆益になる。もしくは、
下降トレンドがあったとき、僕とか僕のFX勉強会の人は画像の1で売って大きな利益を出した。
あるいは下げてからの戻し(2)で売っても利益になる。
上昇トレンドとか下降トレンドという大きい流れに沿って買い・売りをする。これが王道のトレード。
アマチュアレベルのトレードスキルでは、いつか「死ぬ」
前回の記事(とか動画)で紹介した、簡単・お手軽手法(200MAでの売り)
これは初心者にもわかりやすいエントリーポイントで、好きな人は多くいると思う。
しかし、王道を避けてわかりやすいものばかりやっていても、トレーダーとしての技術は向上しない。ずっと専業トレーダーレベルにはなれない。
アマチュアはトレードスキルが低いので、いつか相場に殺される(大損させられる)。
それではお金は増えていかない。時間とお金のムダになる。
だから、安全に末永くトレーダーとして生きていくために王道のやり方も学ばなきゃいけない。
王道もやり、200MAからのわかりやすいトレードもやり、多くの引き出しを自分の中に持っていなければいけない。
その引き出しの中から、その時々の相場状況に合ったやり方を出して対応していく。
インジケータより重要なのは「値動きの意味を考えること」
ポンド円5分足、2018年11月2日付近のチャート。
1時間足では上昇トレンドの中央部分。よって、ここの相場では「買いたい」。
素人はレートが伸び切った先で慌てて買う。そして損失を出す。
どうするかといえば、これは以前にも書いたが「上昇したらその押し目で買う」というのが「ちゃんとしたやり方」。
押し目って、具体的に「どうやって待てばいいの?」
今、5分足に200MAを表示させている。
200MAとローソクの間に空いている隙間が、すごく嫌だ。押し目で買おうとしても、200MA付近まで落ちてきそうで嫌だ。
よって、なるべくなら200MAまでの戻しを待って買いたい。安全に。
僕の勉強会では、画像の1とか2のポイントから買って利益を出した人もいた。
それでも良いが、それは難しいので、一番簡単なのは「3」で1本陽線が出たのを確認して、もしくは陽線の真ん中あたりで買うのが良い。
長い陽線がわかりやすい目印になる。
ここで買うと20~40pipsほど取れる。
「値動きの意味を考える」とは? 別の例。
この相場の直後に、こんな相場もある。
先ほどと、ほとんど同じような形状をしている。
1時間足は上昇相場、5分足の200MAは右上がり、200MAとローソクの間には隙間があって買うのに躊躇してしまう。
やはり先ほどと同様に、200MAまでの戻しで安全に買いたいと考える。
しかし、今回の場合は200MA(矢印のポイント)で買うと、明らかに損切りになる。
そうすると、僕のブログやyoutube動画を見ている人は何て言うんだろうね?
- コイツ信じられん
- もうブログなど見るものか
- youtubeのチャンネル登録と、はてブの読者登録を解除しよう
と、勝てない素人トレーダーは言い始める。貧乏人は嫉妬心の塊だし、すぐに思考停止する。
そこなんだよ。今回言いたい大事な部分ってのは。
前回も僕は言った。インジケータは二番煎じなんだから、インジケータじゃなくて値動き(ローソクの集合)の意味をちゃんと考えましょう、と。
では、値動きの意味をちゃんと考えてチャートを見てみる。
最初の上昇。これは上昇の勢いが強く、それに比べて戻しが(かなり)小さい。
下降の力が強いときは、上昇に対しての戻しが強くなる(当たり前だけど)。今回は上昇の力が強いと判断できる。よって、押し目で買い。
その後の相場でも、やることは変わらない。
200MAまで待つ人は待って良いし、小さな押し目で買うルールを持っている人(僕のFX勉強会の人みたいに)は買えばいい。
問題はその後だ。
直近高値を超えて上昇したのは良いが、いきなり100%戻してしまった。
ここで200MAがあるからと言って買うだろうか? 買わないよね。
って、今の僕の説明を聞いた直後だと「買わない」とみんな答える。
が、独学でやっている素人トレーダーや、僕が勉強会で教えている人でも初心者の人なんかは何も考えずに200MAで買う。
今この記事を読んでいた人で「んなとこで買わねーよ」と言っていた人、自分の胸に手を当ててよく思い出してみよう。本当にこういう失敗をしたことが一度も無いだろうか?
素人FXトレーダーがやる「だろうエントリー」
このブログやyoutube動画は、僕のFX勉強会の宣伝のために作っている。
うちの勉強会の人はこんなに勝ててるんですよ!といつも自慢げにトレード結果を見せている。
胡散臭いと思っている人もいるかもしれないので、今回は負けトレードも見せる。
FX勉強会参加者の負けトレードを見せる
ポンド円1時間足
200MA手前で買った人が損失を出した。
5分足で見てみる。
直前で強い上昇があり、その後横ばい。そこで「買っちゃえ!」で買った人が負けている。
実際のトレード報告も見せる。
損失で終わった人、途中で気づいてドテン売りをして利益になった人、様々。
ここでの失敗は「相場の全ての局面に繋がる」
ここで買っちゃう人というのは
5分足の「これ(直前の強い上昇)」しか見ていない。
上昇が強いから、ここで買ったら1時間足の200MAを抜けていく「だろう」で買う。
FXトレーダーは会社から自動的にお給料が出ているわけではない。相場をナメていい加減なことをやると、失敗して生活していけなくなる。
以前に、こんな話をした。
「ナンピンナンピンで口座破綻コース」の話。
どの相場にでも当てはまる。例えば直近の上昇相場。
- ここまで上昇したんだからそろそろ下がるだろ、で下げてもないのに当てずっぽうの売りをする。
- 上昇し、損切りできない素人トレーダーは助かろうとナンピンする。
- ナンピンナンピンでお祈りが始まる。
- 最後に口座破綻。
上昇相場でなくても良い。直近の下降相場でも同様だし、全ての局面で大切なこと。
下降相場で200MAも下向きなのに「200MAを抜けていくだろう」で買わないこと。
もし買うなら、しっかりと200MAを上抜けしたのを確認して、その戻しで買う。これが正しい。